金融-開発金融 Financial Development
金は天下の回りもの、うまく集めてスムーズに回すために
並ぶ銀行の店舗:インドネシア中部ジャワ
現在、開発経済において貧困削減がより重視されるようになっています。貧困削減を目指した金融活動にマイクロファイナンス(金融-マイクロファイナンス参照)があります。少額の融資により収入を得る機会を与えるという小口融資(マイクロクレジット)はバングラデッシュのグラミン銀行によって広く知られるようになりました。それまで金融へのアクセスが最も困難であった貧困層、特に女性をターゲットとした貸付の成功は、途上国の金融の幅を広げました。さらに小口融資をグループ貸出で行うことが、借り手のモラルハザードを抑え、逆選択を阻むなど、情報の問題を解決する工夫であると着目され、マイクロファイナンスは理論面からも研究が進みました。また、近年日本でも耳にすることの多くなったイスラム銀行(イスラム金融)は、もともと貧者救済の観念を持つイスラム教の教義に則って運営されることから、ムスリムのいる途上国では、銀行には縁のなかった貧困層がシャリア(イスラム法)をよりどころに金融サービスにアクセスする機会を得る可能性もある、貧困との接点をもつ金融システムといえます。
最近は、開発経済学もミクロ経済主体の制度や組織の分析に重点が移ってきています。それに伴い、開発金融の分野でも各国の金融システムを構成する銀行、金融組織、企業や家計などの経済主体に焦点があてられ、借入れや返済に関するインセンティブや借り手の直面する制約の問題、金融機関の経営設計の問題など、ミクロレベルでの研究が行われるようになってきています。
最近は、開発経済学もミクロ経済主体の制度や組織の分析に重点が移ってきています。それに伴い、開発金融の分野でも各国の金融システムを構成する銀行、金融組織、企業や家計などの経済主体に焦点があてられ、借入れや返済に関するインセンティブや借り手の直面する制約の問題、金融機関の経営設計の問題など、ミクロレベルでの研究が行われるようになってきています。
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濱田 美紀
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