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調査研究

研究会一覧 2012年度

2012年度 研究テーマ:C-18
イラン・イスラーム革命後の法改正が「サルゴフリー方式賃貸契約」制度に与えた影響

概要

今日のイランには「サルゴフリー方式賃貸契約」と呼ばれる商業施設に特有の賃貸契約制度がある。店舗の賃借人に対して、その営業上の無形財産(店の評判や名声など)を根拠とした強固な用益権が認められているこの賃貸契約では、賃貸人の所有権は事実上大きく制限される。もともとこの「サルゴフリー方式賃貸契約」は、1943年に米国人財政顧問によって持ち込まれた「暖簾」の価値概念と、イラン商業地おける伝統的慣行が融合して生まれた制度である。1979年のイスラーム革命後に、この制度に法的な枠組みを与えている賃貸人・賃借人関係法が、「サルゴフリー方式賃貸契約」のあり方を問題視するイスラーム法学者および司法省によって改正され、それまで同法の中にそれまで存在していたイスラーム法と西欧近代法との法文化上の齟齬が払拭された。この改正によって賃貸人は従来よりも「サルゴフリー方式賃貸契約」以外の契約形態を選択しやすくなったが、すでに制度として定着していた「サルゴフリー方式賃貸契約」は依然、不動産賃貸市場における最も一般的な契約形態として機能し続けている。本研究会では、イスラーム法と西欧近代法の考え方の相違が現実の社会にもたらしたインパクトを、イランの不動産賃貸借法とその実践という具体例を用いて考察するものである。

期間

2012年4月 – 2013年2月

研究会メンバー

[ 主査 ] 岩﨑 葉子

研究成果

  • 外部英文ジャーナルに発表予定