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調査研究

研究会一覧 2012年度

2012年度 研究テーマ:A-9-01
「中所得国の罠」の本質と克服に向けた政策課題

概要

世界経済危機を契機に、東アジアの中所得国における工業開発政策の転換や産業構造の変革などを通じたさらなる経済発展の可能性に対する関心が高まっている(World Bank 2010)。本プロジェクトの第一の目的は、東アジアの現状を概観し、域内の中所得国において上記の事例が確認できるかどうかについて検証を行い、確認できるとすればそれはどのような要因に基づいているのかを考察することである。その上で貿易、投資に加えて地場企業、産業の創出・育成および地場企業、産業による研究開発・イノベーションを基盤とした高付加価値製品・サービス部門の創出の4つの観点から東アジアの中所得国が取り組んできたプロセスを分析し提示することを通じて、今後コスタリカ政府が産業高度化を通じた持続的な経済発展を実現し高所得国となり得るためのオプションを提言することである。第二の目的は、異なる地域における中所得国の経験や現状を比較分析することで、東アジア中所得国に対する政策的含意を析出することである。東アジアの中所得国には大きくふたつの類型が存在する。ひとつはタイ、マレーシア、インドネシアのように市場経済を中心として発展してきた国々であり、いまひとつは中国やベトナムのように計画経済から移行経済による発展形態を通じて成長してきた国々である。このためラテンアメリカに見られる比較的市場経済を中心とした発展形態を経てきた国々と、東欧に見られる計画経済から移行経済を経る発展形態を辿った国の経験および現状の課題について比較分析を行い、東アジアの中所得国に対する政策的含意を提供するものである。

期間

2012年5月 – 2013年3月

研究会メンバー

[ 主査・幹事 ] 鍋嶋 郁
[ 委員 ] 熊谷 聡
[ 委員 ] 植木 靖
[ 委員 ] 伊藤 匡
[ 委員 ] 田中 清泰
[ 委員 ] カシチーバ ミラ

研究成果