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調査研究

研究会一覧 2012年度

2012年度 研究テーマ:A-5-03
アジア地域におけるグリーン産業発展促進に向けた政策と要因に関する研究

概要

本研究会では、再生可能エネルギーの導入を通じてエネルギー安全保障、環境改善(地球温暖化対策含む)とともに新しい産業振興による経済成長をASEAN諸国で実現する方策を中国・インドの事例を通じて考える。
今後大きな進展が見込まれるASEAN諸国における再生可能エネルギーであるが、先行する中国やインドと比較すると明白な違いがある。それは導入される再生可能エネルギー技術の担い手が中国やインドでは国内メーカーが主であるのに対し、ASEAN諸国では海外メーカーの設備導入に依存している点である。
自国企業の成長は経済と環境の両立、エネルギー安全保障など大きなメリットがある。中国においては地場化によって再生可能エネルギー産業の競争優位を高めるのと同時に、割高な再生可能エネルギーの導入コストを抑制する面でもメリットがあった。ASEAN諸国においてはFDI等を通じて国内生産、あるいはある程度の地場化を進めていくことによってコスト削減が期待できる。また、急成長しているこの産業に現時点で参加する事によりより一層技術のスピルオーバー効果が期待される。
中国・インドの国内メーカーの成長要因は、(1)規模の経済性、(2)技術的キャッチアップ、(3)政府の産業政策に起因していると考えている。現段階ではまだ仮説的ではあるが、ASEAN諸国への政策提言として、(1)域内全体として統合されたエネルギー市場を実現(市場規模を確保)するための制度・政策のすり合わせ、(2)ASEAN全体で一体化した技術開発・導入スキームの検討、(3)再生可能エネルギーへの投資リスクを軽減するための諸政策(特に化石燃料への補助金の削減)などが考えられる。

期間

2012年4月 – 2013年3月

研究会メンバー

[ 主査 ] 堀井伸浩 (九州大学経済学研究院准教授)
[ 幹事 ] 鍋嶋 郁
[ 委員 ] 丸川 知雄 (東京大学社会科学研究所教授)

研究成果