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調査研究

研究会一覧 2012年度

2012年度 研究テーマ:A-X-01
付加価値から見た国際貿易分析研究

概要

「付加価値貿易」とは、財の物理的な移動の記録をベースにした従来の貿易収支概念に対して、財をその生産工程ごとに分解し、各工程における付加価値の源泉を問うことにより貿易収支の輸出国・輸入国の関係を再構築するものである。たとえば、中国の輸出はその多くが最終消費財であるが、これらの財は、もっぱら他の東アジア諸国が供給する中間財を用いて生産されている。したがって、付加価値ベースで見ると、中国の輸出財はその大部分は国外にオリジンがあると考えられる。
 「付加価値貿易」という概念は、決して新しいものではない。発想としては、以前から世界貿易機関などにおいても広く議論されており、また、それが貿易交渉を促進するかもしれないという期待感もあった。しかし、それを具体的に検証するとなると、貿易統計だけではこれまで妥当な方法論を見いだすことができなかったのである。

日本貿易振興機構アジア経済研究所が作成する国際産業連関表は、この問題に対して非常に強力な分析ツールを提供するものと思われる。各国の産業連関表を貿易統計によってリンクしたこの巨大なデータ群は財・サービスの国際取引に関する詳細な見取り図である。本研究ではこのデータを用いることによって、各生産工程における付加価値の創出を、国境を越えてトレースする。

期間

2012年4月 – 2013年3月

研究会メンバー

[ 主査・幹事 ] 猪俣 哲史
[ 委員 ] 孟 渤
[ 委員 ] 柴田 つばさ
[ 委員 ] 張亜雄(Yaxiong Zhang) (中国国家信息中心 予測部部長補佐)

研究成果