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調査研究

研究会一覧 2009年度

2009年度 研究テーマ:4-21
農業の生産性と経済発展:要素市場の不完全性と農地所有構造が与える影響

概要

開発経済学の初期より、経済発展にともなう産業構造の変化と、その過程で農業部門が果たす役割の重要性は広く認識されてきた。経済発展と農業部門の関係は、厳密なミクロ構造を有する経済成長モデルの中で理論的に拡張され、近年は、経済成長の実証分析でも、農業部門を明示的に取り扱う研究が多くなってきた。また、国際的な労働生産性の格差を見た場合、製造業部門における格差が比較的小さいのに対して、農業部門における格差は極めて大きいことが指摘されている。したがって、国際的な所得格差のかなりの部分は、農業部門の生産性が低いこと、および農業部門に多くの人口が就業していること、という二つの要因に帰すことができる。

本研究では、経済成長と農業部門の関係について、既存の研究成果を踏まえつつ、生産要素の市場(労働市場および土地市場)で、取引の摩擦費用が生じうることを明示的に取り入れた分析を行う。同時に、農地の所有構造が農業部門の生産性や要素市場にも影響を与える可能性を考慮する。要素市場の不完全性や農地所有構造に関する研究は、これまでにも開発経済学の中で蓄積されているが、長期的な経済成長との関連で分析した研究は少ない。本研究は、マクロ一般均衡モデルを基本的なフレームワークとしつつ、農業部門の土地所有や要素市場の特徴が経済成長に及ぼす影響を、理論的・実証的に明らかにすることを目的とする。

期間

2009年4月 - 2010年2月

主査名

研究会メンバー


研究成果

  • 英文学術誌に投稿予定

ミッション区分