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調査研究

研究会一覧 2008年度

2008年度 研究テーマ:4-08
中央アジア・コーカサスにおける民族移動がもたらす政治・社会的影響

概要

本研究は旧ソ連中央アジア・コーカサス地域を対象とし、民族的故地(ある民族集団が歴史的経緯を理由に排他的な所有権を主張する領域)への「帰還」を理由とした人の移動に着目する。具体的には、それぞれアルメニアとカザフスタンの領域外に住むアルメニア人とカザフ人、およびスターリン時代に中央アジアに強制移住させられた諸民族(ドイツ人、クリミア・タタール人およびメスフ人)について、彼らの故地への(再)移住を扱う。

民族的故地への移動は、一般には移住者の民族感情によって説明されがちである。しかし実際には、離散民族の「帰還」はそのような民族感情だけでなく、移住者の実際的判断、および受け入れ側(あるいは排除する側)である国家の政策に左右される。また、故地の領域そのものも必ずしも民族の歴史的な居住領域と合致するわけではなく、むしろ政治の産物である。

なお本研究では比較研究を行うにあたり、各論文で以下の点を明らかにする。
(1) 帰還運動のイデオロギー的背景、および(再)移住を促す要因
(2) 故地の領域的範囲をめぐる論争
(3) 国境(あるいは行政区域)によって分断された民族集団内部のアイデンティティの変化

期間

2007年4月 - 2009年2月

主査名

研究会メンバー

岡 奈津子
半谷 史郎 (東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了、博士(学術))
吉村 貴之 (東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所非常勤研究員)

研究成果

最終成果:『アジア経済』に2009年に発表予定

ミッション区分