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調査研究

研究会一覧 2007年度

2007年度 研究テーマ:4-01
アジア開発途上諸国における選挙と民主主義

概要

本研究は、民主主義を手続的民主主義(競争的・定期的選挙の実施を条件)と定義した上で、民主化の様々な段階にあるアジア開発途上国における投票行動を、有権者が自ら所属する社会集団の利益・価値に依拠して投票する「亀裂的投票」、および政権実績の有権者自身の評価に依拠して投票する「懲罰的投票」という2つの観点を中心に国別に分析し、さらにその結果を比較考察する。

上記の2つの観点から開発途上民主主義国を分析すると、先進国とは異なる特質が現れると考えられる。第1に、途上国民主主義国の政治経済的構造上の理由により、亀裂が政党制に明確に反映されていないとされる。このため、亀裂的投票が起きているか、いるとすればどのような形を取るのかが大きな関心となる。第2に、途上国の経済は不安定であることと亀裂構造の反映が不鮮明であることから、懲罰的投票傾向が先進国に比べてより強く表れる可能性がある。

対象国は、手続的民主主義の歴史が比較的長いインド、スリランカ、トルコと、新興民主主義のインドネシア、および手続的民主主義に近づきつつあるマレーシアである。これら諸国について、1)民主化の移行期または定着期において、どのような制度的課題があるか、2)選挙が国民の間にどのような形で根付いていく(制度化する)のか、3)有権者がどのような基準(亀裂または懲罰)で政権を選んでいるのか、という共通の問題点を明らかにする。

期間

2006年4月 - 2008年3月

主査名

研究会メンバー

間 寧
近藤 則夫
中村 正志
川村 晃一
三輪 博樹 (筑波大学大学院 人文社会科学研究科助教)

研究成果

ミッション区分