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調査研究

研究会一覧 2007年度

2007年度 研究テーマ:2-05
BRICs国際産業連関表の可能性

概要

現在、BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)と呼ばれる新興市場国の躍進が続いている。新興市場国の中でもBRICsという枠組みがことさら注目を浴びているのは,これら4カ国が(1)広大な国土と豊富な天然資源,(2)潤沢な労働力,(3)中産階級の台頭,(4)それぞれが属する地域(経済)ブロックに対する政治的・軍事的影響力といった,他の発展途上国には例の無い重要な経済ポテンシャルを共有しているからである。

このように,計り知れないポテンシャルを擁した4カ国が,90年代から始まった経済改革の波に乗って,一気に国際経済の表舞台へと立ち現れてきた。規制緩和や貿易・投資の自由化などによってその貿易額は飛躍的に増加し,また,海外からも多くの直接投資を呼び込んできた。その結果,日本や欧米諸国,そしてアジア地域など,これら4カ国を取り巻く国々において,産業構造や生産ネットワークに無視し得ぬ変化が起こりつつある。また,その変化は今後,さらに加速するであろうことが予想され,ひいては世界の産業地図を大きく塗り替えることになるかもしれない。

このような状況のもと,BRICs4カ国と日・米・EU3極の関係性に視点を据えた,国際産業構造の新たな検証作業が必要である。単にマクロ統計や貿易統計からだけでは見ることができない産業連関構造まで踏み込むことによって,BRICsの世界経済に対する真の影響力を推し量ることができるのである。 2007年度は,「BRICs国際産業連関表」構築へ向けて、その作成可能性および応用可能性を探る。

期間

2007年4月 - 2008年3月(2008年度以降も継続)

主査名

研究会メンバー

猪俣 哲史
桑森 啓
佐藤 創
孟 渤
久保庭 眞彰 (一橋大学経済研究所教授)
岡本 信広 (大東文化大学国際関係学部准教授)
時子山 真紀 ((株)日本アプライドリサーチ研究所研究員)
奥山 恭英 (国際大学大学院国際関係学研究科准教授)

研究成果

猪俣 哲史編『国際産業連関表の作成と利用』アジア国際産業連関シリーズ(2008年3月)

ミッション区分

研究会情報

アジア経済研究所の国際産業連関表事業は、現在まで20年以上続けられている。事業の包括的な成果としては、各国の産業連関表や国際産業連関表の作成方法および分析事例を紹介した以下の報告書がある。
  • 佐野敬夫・中村純・玉村千治編『アジア国際産業連関分析ハンドブック-作成と分析の手法』(調査研究報告書)アジア経済研究所、2004年3月

また、各年度における成果はアジア国際産業連関シリーズとしてNo.1からNo.69まで公刊されている。最近の成果としては、以下が公刊されている。。
  • 中村純・内田陽子編『国際産業連関(Ⅰ)-アジア諸国の産業連関構造-』アジア国際産業連関シリーズNo.60、日本貿易振興会アジア経済研究所、2002年3月

  • 中村純・荒川晋也編『国際産業連関-アジア諸国の産業連関構造-(Ⅱ)』アジア国際産業連関シリーズNo.62、日本貿易振興会アジア経済研究所、2003年3月

  • 中村純・荒川晋也編『国際産業連関-アジア諸国の産業連関構造-(Ⅲ)』アジア国際産業連関シリーズNo.64、日本貿易振興機構アジア経済研究所 2004年3月

  • 岡本信広・猪俣哲史編『国際産業連関-アジア諸国の産業連関構造-(Ⅳ)』アジア国際産業連関シリーズNo.65、日本貿易振興機構アジア経済研究所 2005年3月

  • 岡本信広・猪俣哲史編『国際産業連関-アジア諸国の産業連関構造-(V)』アジア国際産業連関シリーズNo.66、日本貿易振興機構アジア経済研究所 2006年3月

*上記出版物について、興味のある方はI-O班窓口(IO_info@ide.go.jp)までご連絡下さい。在庫があるものについては,無料にて配布いたします。