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採用・募集情報

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ライブラリアンインタビュー

アジ研図書館ライブラリアンインタビュー

土佐美菜実(2013年度入所 図書館資料企画課・2014年現在)

質問 1: アジ研のライブラリアンになりたいと思った動機は?
学生時代にマレーシアをフィールドに研究をしており、卒業後もマレーシアをはじめとする東南アジア諸社会に関わる仕事に携わりたいと漠然と考えていました。ちょうどその時に指導教員の先生を通じてアジ研図書館を知り、私の漠然とした考えを具体化できるとても恵まれた環境だと感じ、ライブラリアンの募集に応募しました。

質問 2: いま担当している仕事は?
主に国内代理店を通じた雑誌・新聞の購入を担当しています。一口に代理店と言っても、それぞれ取り扱う資料の得意分野や地域性があり、購入に関わるやりとりのなかで各代理店の色を知ることができます。また、最近では雑誌・新聞の電子化も急速に進んでいるため、こうした購読媒体の変化に応じた図書館サービスの検討が課題となっていることを実感しています。また、アジ研図書館職員はそれぞれ担当地域を持っているのですが、私の場合は東南アジア島嶼部を担当しており、当該地域の蔵書構築にも携わっています。また、東南アジア島嶼部に関する社会事情やアジ研内外での研究動向を把握するため、定期的にアジ研研究者と交流を図ることで、少しずつではありますが日々勉強しています。

質問 3: これまでの仕事で印象に残った経験は?
入所1年目の秋に研修の一環としてアジ研研究者・図書館職員の引率のもと、インドネシアへ行ったことがやはり一番印象に残っています。隣国マレーシアへの渡航経験はありましたので、何となく似た雰囲気を味わったことはあったのですが、急速な経済成長を遂げている首都ジャカルタの空気はまた一段と印象的でした。研修では図書館や学術機関、政府機関を訪れ、現地の学術書や統計資料の出版状況を把握するとともに、資料収集の方法について学びました。また、研究者の現地調査にも同行させてもらうなど、通常の図書館業務では体験できないとても貴重な機会を得ることができました。

小林 磨理恵(2011年度入所 図書館資料企画課・2014年現在)

質問 1: アジ研のライブラリアンになりたいと思った動機は?
学生時代に多くの尊敬できる研究者に出会い、かれらの調査・研究に貢献する仕事がしたいと思ったからです。また、仕事を通じて資料に対する知識を得られることも、アジ研図書館で働くことの魅力の1つでした。

質問 2: いま担当している仕事は?
統計資料等を、開発途上国現地の統計局や書店に発注して購入する手続きなどを行っています。メールでのやりとりでスムーズに見積書を入手できる場合もありますが、中にはメールでは連絡が取れない国もあります。例えば、ネパールの書店の場合、資料購入を希望する旨のメール、ファックス、手紙を送り続け、約8カ月後にようやくカタログと見積書を入手できました。最終的には再三送った手紙が目に留まったようです。資料が到着したときには、とても達成感がありました。

質問 3: これまでの仕事で印象に残った経験は?
生前アジ研図書館にご自身の蔵書を寄贈したいとおっしゃっていた元アジ研研究者の書斎を訪ね、貴重な資料をいただいてくるという仕事がありました。2日間かけて、約130箱に資料を収めました。資料には埃、カビ、虫食いといった傷みもありましたが、現地出版の古く貴重なものが多く、故人が熱を入れて資料を収集し、研究活動に勤しんでいた様子が書斎から強く伝わってきました。寄贈された資料には、英領期のインドにおいて内政権を認められた藩王国のガゼット類が多く含まれています。故人は藩王国における企業史を主に研究しておられ、その基盤となった資料を図書館に所蔵することは、今後の研究の進展に資することはもとより、研究者の研究の営みそのものを保存するという意味において意義深いものだと考えています。

坂井 華奈子(2006年度入所 図書館資料整理課・2014年現在)

質問 1: アジ研のライブラリアンになりたいと思った動機は?
私の場合、最初から“アジ研”を目指していたわけではなく、図書館情報学を専攻していたのでそこで身につけた知識・技術を生かせる職場で働きたいと考えていました。また、大学院に通う傍らパートタイムで国際協力関係機関の専門図書館で働いていたため、アジアやアフリカなどから研修にきた現地の人たちと接したり、関連資料を扱ったりした経験などからも、資料面から開発途上国研究を支えるアジ研図書館の仕事にも意義と魅力を感じました。

質問 2: いま担当している仕事は? 
主に資料の分類や目録のチェック、資料に関する問い合わせ(レファレンス)への対応と、情報発信、電子図書館サービスを担っています。地域は南アジアを担当しており、インドの雑誌記事を読んでキーワードを付与したり、購入する図書の選書も行います。

図書館の仕事は「資料と人を結びつける」ことだと言われますが、様々なレファレンスに答えているとホットなトピックや世の中のニーズを肌で感じることができ、どのような情報が重要なのか選書や分類、雑誌記事索引を採録する際にも参考になっています。

また、情報発信ではウェブや展示会の開催、メール配信サービスなど様々な方法に取り組んでいます。検索エンジンを使えば何らかの情報が簡単に手に入る一方で、発信側が効果的な情報発信をしないと、氾濫する情報の中に埋もれてしまい必要な人に届きにくくなっている現状があります。貴重な資料を活用してもらうために、アジ研図書館で入手可能な情報をわかりやすく的確に発信することが重要だと感じています。

質問 3: これまでの仕事で印象に残った経験は?
2011年に第2回アジア専門図書館国際会議が日本で開催された際に参加しました。最先端の事例発表や講演も刺激になりましたが、その一環としてアジ研図書館の見学ツアーが行われ、日本の専門図書館の一例として活動紹介や館内の案内を行いました。アジア諸国のライブラリアンと交流し、情報交換を行ったのは思い出深い経験です。

日常業務では、レファレンスで適切な資料を提供でき喜んでいただけたときにはやりがいを感じます。一方で、ウェブサービスは利用されているシーンが目に見えてわかりにくく、役に立っているかどうか実感しにくいところがあります。それでも、私が担当している機関リポジトリ(ARRIDE)で公開した論文が国際機関の報告書に引用され、執筆した研究員から驚きと感謝のメールをもらったことがとても印象に残っています。

狩野 修二(2004年度入所 図書館資料企画課課長代理・2014年現在)

質問 1: アジ研ライブラリアンになりたいと思った動機は?
大学を卒業してすぐに大学図書館に就職したのですが、そこで5年働いた後、機会があって中国に語学留学に行きました。帰国後、途上国の現地語資料を大量に所蔵するアジ研図書館の存在を知り、自身の二つの経験が生かせるかもしれないと思い志望しました。

質問 2: いま担当している仕事は?
現在主に担当しているのは、図書館の予算管理・経理および庶務の仕事です。いわゆる「図書館の仕事」ではありませんが、図書館の事業や支出に関わるほとんどの情報が集まってくる業務であるため、図書館を広い視点から見ることができるように思います。そのほかに中国語雑誌の雑誌記事索引の採録や、酸性紙や劣化した資料の対策を検討・実施なども行っています。またアジ研図書館では、それぞれの職員に地域担当があります。私は中華圏と朝鮮半島の担当をしており、該当地域の蔵書構築やレファレンス等の対応などを行っています。

質問 3: これまでの仕事で印象に残った経験は?
2009年から2011年の2年間、中国吉林省の延辺朝鮮族自治州に研究所の制度で海外赴任できたことがやはり一番印象に残っています。現地の大学の経済学部に通いながら、中国と北朝鮮の経済関係というテーマを持って資料調査と資料収集を行いました。日本での仕事を離れ、担当地域に暮らしながら資料事情を調査するという非常に得難い機会を与えてもらったと思っています。この調査の結果は今後文献解題としてまとめる予定です。また延辺朝鮮族自治州は、中国語と朝鮮語のバイリンガル地域であり、言語的には私の担当地域と重なるので、両言語の研鑽にも努めました。