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バングラデシュ製造業の現段階

調査研究報告書

2013年3月発行
この報告書は中間報告書です。最終成果は
村山真弓 ・ 山形辰史 編『知られざる工業国バングラデシュ 』アジ研選書No.37、2014年12月4日発行
です。
はじめに pdf (160KB)
第1章
繊維・衣類産業 pdf (467KB) / 山形辰史
繊維と衣類はバングラデシュの産業発展の主役である。ダカ・モスリンに代表される綿繊維製品はジュート製品と並び、ムガール帝国時代から東ベンガル地方の代表的製造業品であった。バングラデシュ独立後もしばらくの間、綿繊維製品は優位性を維持し、衣類が主役の座を取って代わるのは1980年代に入ってからである。その後衣類が、バングラデシュの輸出成長、工業雇用(特に女性)を牽引していくこととなる。

第2章
ジュート産業 pdf (657KB) / 坪田建明
ジュート産業は植民地時代から続くバングラデシュの基幹産業の1つである。本章では、産業の発展経緯を植民地期・独立後・民営化・近年についてまず概観する。その上で、アンケート調査をもとに現在と今後のジュート産業の動向を検討する。

第3章
皮革産業 pdf (707KB) / 坪田建明・村山真弓
革産業はバングラデシュの主要輸出産業の1つである。本章では、産業の発展過程を植民地期・独立後・民営化・近年についてまず概観する。次に聞き取り調査に基づき、代表的ななめし革製造と革履物製造企業の概要から、バングラデシュの皮革産業の現在と今後について具体的なイシューを提示する。

第4章
製薬産業 pdf (776KB) / 村山真弓
バングラデシュの医薬品市場は、1980年代初頭までは少数の多国籍企業が支配していたが、現在では国内市場シェアの9割を地場資本が占め、またほぼ自給を達成している。地場製薬企業の目覚しい成長は、輸入及び外資企業への規制による地場資本保護、医薬品規制の緩い国内市場、国際的な知的財産権保護協定からの免除等の条件のもとで達成されてきた。

第5章
バングラデシュおける小売市場は伝統的な市場や個人経営の小型店舗が主体を成す。ただ、近年急成長を見せるスーパーマーケットビジネスは富裕層及び都市部の中間層もターゲットとして急拡大している。しかし、更なる成長のためには、技術向上、インフラ整備、人材育成、付加価値税課税など、数多くの課題を抱える。今後の小売業の全体を捉えるうえで、スーパーマーケットビジネスに加え、伝統的な市場、個人経営の小型店舗の調査が重要になる。経済成長に伴い消費が拡大するうえで、市場開拓を狙う日本企業にとっても最も重要なセクターの一つであると言える。

第6章
バングラデシュにおける日系企業動向 pdf (2.09M) / 鈴木隆史、安藤裕二
これまで「開発援助」の国として捉えられてきたバングラデシュは、2008年以降日本企業からの注目を集めている。衣類品の製造、調達拠点として注目され始めたことをきっかけに、現在に至っては内需向けビジネスに注目している企業が多い。その背景としては、日本企業にとって製造拠点としての中国依存緩和「チャイナプラスワン」への動きと、人口1億6,000万の大市場、特に富裕層からボリュームゾーンへの関心である。将来市場としてバングラデシュを取り込むには、地方での供給体制構築が命題であり、有力な地場資本をパートナーとして選定することが手段の一つであると言える。

第7章
Statistics on Bangladesh Manufacturing Industry pdf (2.97MB) / Abu Shonchoy, Kenmei Tsubota
This chapter discusses the available public data on manufacturing industry in Bangladesh. There are mainly two database; Survey of Manufacturing Industry and Business Registration. Each data gives us some insights on this industry but has some limitations.