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政治的寛容に関する先行研究概観と試論

調査研究報告書

間 寧 編
2011年3月発行
第1章
はじめに
第1節 寛容の概念的および操作的定義
第2節 個人別決定要因
第3節 状況要因
おわりに

本稿では、寛容の個人および集団レベルでの規定要因についての先行研究を概観した。寛容を規定する個人的要因は権威主義、教育、接触、脅威についてはその効果がかなり一般的に確認されている。しかしながら、それらが寛容に及ぼす効果を強めるあるいは弱める要因については研究の余地が大きい。特に、権威主義が脅威効果に与える影響、状況要因が接触効果や脅威効果に与える影響は、近年特に注目を集めている。

第2章
はじめに
第1節 政党政治の競合激化とパンジャーブ紛争
第2節 エスニック集団間で分裂した社会における「競り上げ」と連合の政治
おわりにかえて

インドで1966年に現在の形に定まったパンジャーブ州は伝統的に会議派とシク教と基盤とした州政党であるアカリー・ダルとの競合がはげしかった。政治的競合の激しさは1980年代から1990年代はじめにかけての暴力的な分離主義の一つの要因となった。本稿では1966年から現在までのパンジャーブ州の選挙を中心とする政党政治、および、パンジャーブ紛争の要点をまとめた上で、そのような政党政治の展開を説明する簡単なモデルを提示し、問題の整合的理解を試みる。

第3章
はじめに
第1節 民族問題
第2節 政治体制
まとめ

本稿はソ連解体後のカザフスタン政治に関する先行研究を概観する。カザフスタン政治研究においては民族問題、なかでも独立後の「カザフ化」とロシア人問題が中心的テーマであったが、ナザルバエフ政権の長期化と旧ソ連諸国における「カラー革命」の勃発を背景に、近年、権威主義体制に関する研究が活発化している。