skip to contents.

中国の工業化:揺れ動く市場化路線  

アジア工業化シリーズ

14

過去40年間の工業化経験を総括することを通じて、11億人という巨大なスケールを持つ発展途上国として、さらに社会主義計画経済システムをとる国として、その工業発展のメカニズムを解明する。


アジア工業化シリーズ 中国の工業化:揺れ動く市場化路線 ■ 中国の工業化:揺れ動く市場化路線
■ 丸山 伸郎  編
■ 334pp.
■ 1991年発行
■ ISBN4-258-18014-1
オンライン購入

CONTENTS

表紙・目次等

まえがき pdf / 丸山 伸郎

第Ⅰ章 中国の工業化論序説 pdf / 丸山 伸郎
はじめに-社会主義と工業化
1. 工業化の到達点とその評価
2. 工業化の強行 
  産業構造の歪みの自己増殖
3. 安全保障優先のコスト
4. 技術進歩の阻害要因
  減価償却制度の改革/技術進歩を排斥
5. 毛沢東工業化路線の功罪

第Ⅱ章 1980年代の工業化の諸側面
第1節 工業化の基本路線転換 pdf / 丸山 伸郎
1. 転換の背景
  消費主導への転換/対外技術導入の強化/技術改造/産業組織/軍事工業の転換
2. 1980年代の新工業化路線の評価
  経済成長の源泉/産業構造の歪み/二元構造の再構築

第2節 経済システムと工業化 pdf / 上原 一慶
はじめに-改革・開放前の工業化を規定した制度的枠組み
1. 工業化をめぐる制度変化
  集権的・物動的計画経済システムの改革/地方分権的・混合的計画経済システムの形成
2. 改革の直面する問題点
  価格改革の現状と問題点/地方政府の”独立王国”化と要素市場の分析
3. 制度改革の目標

第3節 経済発展戦略からみた工業化 pdf / 栗林 純夫
1. 経済発展のための二つの条件
2. 経済改革以前の工業化政策
  農民からの収奪による資本蓄積メカニズム/改革以前の工業化政策の問題点
3. 要素配分と経済発展の効率性
  効率的な経済発展とはなにか/セクターレベルの主要生産要素と開発
4. 二重経済発展の方法
  二重経済構造
5. 労働力移動制約下の二重経済構造
  二重経済論からの再解釈/要素配分の歪みの是正-階層的二重経済発展戦略の台頭
6. 二階層二重構造の変化
7. 二階層二重経済発展戦略後半期の課題
おわりに

第4節 工業化と産業組織 pdf / 木崎 翠
1. 既存の産業組織の特徴
  所有制による把握/国外以外の所有形態/規模の構造/農村部の工業
2. 企業の経営メカニズム
  縦割りの系統支配/経営請負制度とその契約の主体/請負いの具体的形式/企業内始動組織/雇用制度・企業福祉と企業の性格
3. 経済改革の成果と展望
  改革の成し遂げたもの/農村工業の成長/企業と地方行政との密着/真の経営主体を育てることの難しさ/経営方式についての改革/企業をめぐるその他の改革

第Ⅲ章 開放政策と工業化
第1節 工業化と対外貿易 pdf / 丸山 伸郎
1. 中国の計画貿易の実態
2. 対外開放前の中国の貿易構造
3. 対外開放体制と輸出振興
  二重為替レート問題
4. 貿易管理体制の混乱
5. 対外不均衡の拡大
6. 対外開放十年の実績

第2節 技術導入と直接投資 pdf / 横田 高明
1. 技術の導入と消化
2. 1980年代の技術導入
3. 対日技術導入上の問題点
4. 技術導入の効率化
5. 直接投資の現状
6. 直接投資における問題点
むすび

第3節 1980年代の上海の工業化 / 上海計画経済研究所、上海国際問題研究所、上海体制改革研究所
1. 対外貿易開放の成果と問題点
  原料確保の困難/輸出商品構成の高度化の後れ/外資導入の問題点
2. 新旧の体制転換の影響
3. 上海の産業構造調整
4. 上海の工業化水準および内在的矛盾について

第4節 上海工業化における三資企業の地位と役割 / 上海計画経済研究所、上海国際問題研究所、上海体制改革研究所
1. 上海の三資企業
  外資と外国技術導入の二本立構造/産業全体のレベル向上への貢献/業種ぐるみの技術進歩を促進/ノウハウの導入と人材養成/機械工業のレベルアップ/輸出の促進/問題と矛盾
2. 合弁企業による乗用車国産化の事例-上海サンタナ自動車
  合弁の形態/品質重視/部品メーカーを重視/部品メーカーの育成/ぎょうせいの支持/国産化の進展/コスト引下げの困難/国内市場での競争/需要量変化の人為性/行政による関与
3. 合弁企業による薬品製造技術導入の例-上海施貴宝製薬有限公司(Shanghai Sguibb Pharmaceuticals)
  合弁の形態/技術の導入/管理技術の導入/直面している問題点

第Ⅳ章 主要産業の動向
第1節 自動車産業 pdf / 高山 勇一
1. 中国の自動車生産、市場の概観
  アジアでは韓国に次ぐ生産規模/多様化しはじめた輸送手段へのニーズ
2. 自動車産業形成の推移と1980年代の育成政策
  1950年代に始まった新興産業/1980年代の自動車産業政策
3. 中国自動車産業の現状評価
  1980年代の政府計画目標は達成できたか
4. ブラジル、韓国との産業形成プロセスの比較
  安定的に拡大する市場の存在/素材・部品など周辺産業の確立
5. 自動車メーカーにおける生産・製品技術の発展
  外国技術の導入・吸収/産業政策の運営
おわりに-今後の展望

第2節 電子産業 pdf / 丸川 知雄
はじめに
1. 発展過程
  軍需産業としての出発/地方レベルの電子産業/三線建設/改革と開放
2. 現状
  急成長と構造の変化/テレビの生産と貿易/ラジオ、テープレコーダー・VTR/コンピュータと半導体/技術導入と直接投資
3. 産業組織-テレビ製造業の例
  セットメーカーの乱立/分散の要因/部品生産の構造/産業組織の構造改善
おわりに

第3節 鉄鋼業 pdf / 杉本 孝
1. 中国鉄鋼業の現状と建国後の発展プロセス
  巨大な粗鋼生産規模と低い板管比率/高い鉱石比と低い鋼材歩留り/健康後の発展プロセス
2. 1980年代の生産増
  設備能力の推移/発掘された比重店企業の潜在力
3. 経済責任請負制と鉄鋼業
  青島鋼鉄総廠における請負制の成果/請負制の問題点
4. 1980年代の技術の導入とその消化
  成功した宝山プロジェクト
5. 1990年代の課題
  板管比率と粗鋼生産量の矛盾/鉄鉱石生産のネック/輸出への傾斜/資金の問題

第4節 繊維産業 pdf / 岩崎 博芳
1. 繊維輸出が外貨の稼ぎ頭
  「機関車」役を果たす繊維産業/総輸出の四分の一が繊維品
2. 紡織工業の発展
  建国当初、経済復興の目玉に/経済調整で拡大テンポが失速/「大紡織」を実現、完結的な工業体系に
3. 繊維産業の実態
  繊維産業の位置づけ/主力製品で世界ナンバーワン/綿紡織が繊維産業の中核として君臨/<綿紡織工業>紡機、3600万錘に/意図、織物で「化繊化」が進展/<化繊工業>外国技術のポリエステルが100万トンに/「量の時代から質の時代」を指向/<シルク工業>やはり化繊製品が7割に/<毛紡織工業>アクリル、ウールを大量輸入
4. 今後の展望-2000年の繊維産業
  求められる産業調整/量から質の時代へ

第Ⅴ章 1990年代の課題 pdf / 丸山 伸郎
  産業政策の課題/技術革命の時代への対応

付録 付属統計図 pdf