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ポスト・マハティール時代のマレーシア――政治と経済はどう変わったか――

研究双書

No.634

マハティール時代に開発独裁といわれたマレーシアはどう変わったか。政治面では野党が台頭し経済面では安定成長が続く。では民主化は進んだのか。中所得国の罠を脱したのか。新時代の政治と経済を総合的に考察する。

ポスト・マハティール時代のマレーシア――政治と経済はどう変わったか――

■ ポスト・マハティール時代のマレーシア――政治と経済はどう変わったか――
中村 正志熊谷 聡
■ 6,912円(本体価格 6,400円)
■ A5判
■ 399pp
■ 2018年3月
■ ISBN978-4-258-04634-8

CONTENTS

まえがき

序章 ポスト・マハティール時代の解読にむけて / 中村 正志

第1部
政治篇

第1章 ポスト・マハティール期の政治――改革、挫折、反動―― / 中村 正志

はじめに
第1節 マハティール政権期の政治――集権的な政治制度の確立――
第2節 アブドラ政権期の政治――中途半端な改革の挫折――
第3節 ナジブ政権期の政治――改革推進から反動政策へ転換――
おわりに

第2章 幻の二大政党制――変わる政党システム、変わらないUMNOのヘゲモニー―― / 中村 正志

はじめに
第1節 数値でみる政党間勢力配置の構造と変化(1982~2013年)
第2節 人民連盟(PR)の成り立ちと活動(2008年選挙から2013年選挙まで)
第3節 政党間関係の流動化(2013年選挙以降)
おわりに

第3章 覇権政党の急激な後退と対抗――区割りの誤算と新旧対立の相克―― / 鷲田 任邦

はじめに
第1節 後退と低迷をめぐる議論内容の確認
第2節 得票減少とスウィング効果拡大の背景――集計データを用いた検討――
第3節 対立軸の多元化とBNの急進化攻勢
おわりに

第4章 政治の自由化とリーダーの生存――2015年扇動法修正法案を中心とした法制度改革の分析―― / 鈴木 絢女

はじめに
第1節 アブドラ政権による「自由化」と司法制度改革
第2節 ナジブ政権期の自由化と揺り戻し
第3節 扇動法修正にみる揺り戻しのメカニズム
おわりに

第5章 活性化した社会運動と市民社会の変貌――ブルシ運動による街頭デモの日常化―― / 伊賀 司

はじめに――社会運動をめぐる論点――
第1節 マレーシアにおける社会運動の概観
第2節 ブルシ運動とはどのような運動なのか
第3節 なぜブルシ2.0の動員は可能になったのか
第4節 ブルシ運動は何をもたらしたのか
おわりに――運動の解釈と「日常化した街頭デモ」のその後――

第2部
経済篇

第6章 ポスト・マハティール期の経済概観――高所得国入り目前も構造改革に遅れ―― / 熊谷 聡

はじめに
第1節 経済成長の軌跡
第2節 変化する経済構造
第3節 ポスト・マハティール期の経済政策
第4節 マレーシア経済の課題
おわりに

第7章 政府関連企業(GLC)改革とブミプトラ政策――コーポレートガバナンスの視点から―― / 熊谷 聡

はじめに
第1節 公企業についての分析枠組み
第2節 マレーシアにおけるブミプトラ政策の変遷
第3節 公企業の資本所有・経営参加についての理論的分析
第4節 GLC中心経済の今後
おわりに

第8章 マレーシア企業の多国籍化――途上国のサービス産業の海外展開―― / 川端 隆史

はじめに
第1節 直接投資動向からみた新興国企業の多国籍化
第2節 多国籍マレーシア企業の代表例
おわりに

第9章 マレーシアにおける貧困と所得・資産の格差――推移と見通し―― / ムハメド・アブドゥル・カリド(訳:熊谷 聡)

はじめに
第1節 貧困率の推移と貧困対策
第2節 所得格差のパターンとトレンド
第3節 残された課題と今後の見通し
おわりに

第10章 地域開発――均衡成長への終わらない挑戦―― / 梅崎 創

はじめに
第1節 地域開発の担い手
第2節 州間経済格差
第3節 マレーシア計画にみる地域開発政策の変貌
おわりに

終章 マレーシアの現在地――政治発展と経済発展の不均衡―― / 中村 正志

索引