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インドネシアの地方分権化  -分権化をめぐる中央・地方のダイナミクスとリアリティー-

研究双書

No.533

地方分権化がインドネシアに暗雲を漂わせている。分権化をめぐり中央と地方がせめぎあう現場では、いま何が起こり、また起きようとしているのか。綿密な現地調査をもとに、地方分権化で揺れるインドネシアの現状を徹底解明する。


研究双書 インドネシアの地方分権化 ■ インドネシアの地方分権化 -分権化をめぐる中央・地方のダイナミクスとリアリティー-
■ 松井和久  編
■ 3,456円(本体価格 3,200円)
■ A5判
■ 298pp.
■ 2003年12月発行
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CONTENTS

まえがき pdf / 松井 和久
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第1章 総論 pdf / 松井和久
第1節 インドネシアにおける地方分権化
 1.地方分権化の背景
 2.民主化と地方分権化
 3.地方分権化の主な特色
 4.地方分権化をめぐる今後の課題
第2節 先行研究
 1.1999年以後の地方分権化に関する研究
 2.1999年以前の先行研究
 3.先行研究の全般的特徴と残された課題
第3節 本書の意義と構成
 1.本書の意義
 2.本書の構成
 3.本書を通じたインドネシアの地方分権化への視点

第2章 財政分権化と地方財政-中央の視点,地方の視点- pdf / 松井和久
はじめに
第1節 なぜ財政分権化なのか
第2節 財政分権化と中央からの資金移転
 1.スハルト時代までの中央からの資金移転の展開
 2.スハルト後の中央からの移転資金:均衡資金
第3節 財政分権化と地方財政構造
 1.地方政府の自己財源
 2.財政分権化と地方財政構造
 3.財政構造の地域間比較
第4節 財政分権化をめぐる中央・地方の思惑
 1.中央から地方への措置
 2.地方から中央への対応
おわりに

第3章 ポスト・スハルト時代地方政治の構図-リアウ群島州分立運動の事例から- pdf / 深尾康夫
はじめに
第1節 インドネシアにおける地方自治体の分立状況と法令制度の変化
 1.スハルト政権期以降の分立をめぐる政治社会環境
 2.分立に関する法令制度の変化
 3.制度と運用上の問題点
第2節 リアウ州内事情と派生する政治的・社会的諸問題
 1.自然地理,民族,歴史およびスハルト政権崩壊前後までの政治状況
 2.地域経済構造の特徴
 3.社会的・政治的諸問題の派生
第3節 リアウ群島州分立運動の発生を促す背景
 1.歴史的・地理的背景(第1の要因)
 2.スハルト時代の開発政治に対する強烈な反発感情(第2の要因)
 3.改革期以降の中央・地方各エリートの個人的・組織的利害(第3の要因)
第4節 リアウ群島州分立運動の経緯
 1.リアウ群島国民大会議からワヒド邸談合まで(1999年5月~2000年12月)
 2.フズリン就任からILGOS報告とDPOD審議まで(2001年1月~2002年4月)
 3.最高裁司法判断から分立法施行まで(2002年5月~2002年10月)
 4.分立法施行後の状況と分立問題の構造(2002年11月~)
結び
補論:その後のリアウ群島州分立運動
 1.州政発足への動きと近づく総選挙
 2.母体州知事選挙の影響
 3.州政発足を阻むリアウ群島州内の政治状況

第4章 地方分権化と村落自治-タナ・トラジャ県における慣習復興の動きを中心として- pdf / 島上宗子
はじめに
第1節 村落政策の変遷:画一化か,多様化か
 1.植民地期の村落政策
 2.独立後の村落政策
第2節 1979年デサ行政法と1999年地方行政法
 1.1979年デサ行政法のインパクト:画一化と官僚制化
 2.1999年地方行政法による改革:多様化と民主化
第3節 タナ・トラジャ県における行政村再編
 1.タナ・トラジャ県の概況
 2.「レンバン」復興のプロセス
 3.レンバン復興の背景
第4節 レンバン復興をめぐる諸問題
 1.噴出する不満
 2.表面化した問題と課題
おわりに

第5章 「分権化」をめぐる村落社会のリアリティ-人々の生活世界にみる政策の「解釈」- pdf / 小國和子
はじめに
第1節 村落レベルにおける「分権」のダイナミクスを捉える視点
 1.国家開発政策と「地方における周辺」化された村落社会
 2.ミュータントとしての地域固有性
第2節 バル王国の歴史と「分権」化
 1.バル県の現況
 2.バル地域における王国支配の足跡
 3.「国家」を相対化する王族子孫の視点
第3節 村落コミュニティにおける「分権化」の諸相
 1.村人たちの生活世界とその「境界」
 2.村落自治の現状と方向性
おわりに:村落レベルの「地方自治」の解釈と展望
資料 主な地方分権化関連法規(1999年5月~2003年4月)