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韓国・台湾の発展メカニズム  

■ 韓国・台湾の発展メカニズム
■ 服部 民夫 ・ 佐藤 幸人  編
■ A5判
■ 392pp
■ 1996年3月

CONTENTS

まえがき / 服部 民夫 ・ 佐藤 幸人

序章 韓国・台湾比較研究の課題と仮説 / 服部 民夫 ・ 佐藤 幸人

第1節 なぜ、比較研究か-問題意識の所在
 1.経済発展のモデルとしての韓国と台湾
 2.これまでの得られたコンセンサス
 3.「発展メカニズム」をめぐる論争-「市場主導仮説」と「政府主導仮説」
 4.論争に対するコメント
 5.韓国と台湾の比較研究
 6.本研究の問題意識
第2節 何が明らかになったか
 1.韓国と台湾に経済発展とそのメカニズム(第I部)
 2.経済発展の比較分析(第II部)
 3.政治・社会的要因の比較分析(第III部)
第3節 概念と方法について-序章のむすびとして
 1.「発展メカニズム」再論
 2.地域研究的アプローチ-その長短

第I部 韓国と台湾の経済発展とそのメカニズム

第1節 意図と課題
第2節 「遺産」と援助依存の構図
第3節 「輸入指向工業化」と資本蓄積メカニズム
第4節 朴政権の特質
第5節 持続的成長と経済開発戦略
第6節 要約と結論-連続性と非連続性

はじめに
第1節 急速な重化学工業化政策の開始
 1.第3次経済開発5カ年計画の位置づけ
 2.重化学工業化宣言
 3.安定・均衡路線からの離脱と急速な重化学工業化政策の開始
第2節 重化学工業化政策開始の内外条件
 1.北朝鮮の武力挑発
 2.アメリカの対アジア政策
 3.南北対話の開始
 4.防衛産業の育成
 5.維新体制の発足と重化学工業化政策
第3節 重化学工業化政策の作成・実施主体
 1.重化学工業推進委員会および同企画団の設置
 2.重化学工業推進委員会企画団と経済企画院
 3.物動計画への志向
むすび

はじめに
第1節 政府の選択とその成果
 1.政策の変遷
 2.輸出指向工業化政策の意義
 3.保護政策
 4.税制上の優遇措置
 5.公営企業による重化学工業化
第2節 民間企業の発展メカニズム
 1.輸出産業の起動
 2.分業ネットワークの形成・参入・成長と多様化
むすびにかえて-台湾と韓国の発展メカニズムの分岐に関する3つの仮説

第II部 経済発展の比較分析

はじめに
第1節 韓国・台湾の工業化政策の変遷
 1.韓国の工業化
 2.台湾の工業化
第2節 韓国・台湾製造業のTFP成長率
 1.TFP推計の手順
 2.韓台製造業のTFP推計結果
 3.韓台製造業TFPの記述統計的観察
第3節 TFPの変化と工業化政策
 1.過去の関連研究
 2.本章での分析モデル
 3.パネルデータの利用と産業属性の動的・静的な生産性効果
 4.産業属性の動的変化の効果
 5.静的産業属性の生産性効果
第4節 まとめと結論

はじめに
第1節 センサス・データの分析
 1.データの性格
 2.規模構造の変容-「韓国は大企業、台湾は中小企業中心の経済」か
 3.小括
第2節 ビジネス・グループの規模比較
 1.データの性格
 2.上位50グループの比較
第3節 輸出主体と企業規模
 1.データの性格
 2.比較
むすび

第6章 産業の比較分析 / 安部 誠 ・ 川上 桃子 ・ 佐藤 幸人

第1節 合成繊維産業-寡占的産業組織・低輸出比率の韓国と激しい市場競争・高輸出比率の台湾
 1.韓国
 2.台湾
 3.むすび
第2節 工作機械産業-内需指向・高内製化率の韓国と輸出指向・外注依存の台湾
 1.2つの相違点
 2.台湾と韓国の発展過程と政府の介入
 3.比較分析
第3節 電子産業-韓国の総合電子メーカーと台湾のベンチャー・ビジネス
 1.二重構造の形成と限界
 2.発展経路の分岐
 3.ICの韓国とパソコンの台湾
 4.まとめ

第III部 政治・社会的要因の比較分析

はじめに
第1節 工業化推進専制体制の特質
 1.専制体制成立のタイミングと組織的性格
 2.政治エリート・学生・労働者
第2節 民主化過程
 1.政治的亀裂と民主化の政治的内容
 2.民主化過程の様態
むすび

第1節 課題と問題設定
第2節 南ベトナム派兵
第3節 ベトナム特需
 1.韓国のベトナム特需
 2.台湾のベトナム特需
結論

第1節 「イエ社会論」の韓国・台湾版
第2節 家族形態・社会規範
 1.韓国の場合
 2.台湾の場合
第3節 組織・企業
 1.日本との対比
 2.台湾の場合
 3.韓国の場合
第4節 女子労働
第5節 教育志向と頭脳労働志向
 1.学歴
 2.肉体労働(manual labor)
第6節 経済構造の文化被拘束性-儒教の浸透度

はじめに
第1節 老板という企業家
 1.老板とは何か
 2.老板の特徴
 3.企業家としての老板
第2節 老板を生む社会
 1.漢民族の家族
 2.漢民族の社会
 3.日本との関係
 4.開かれたネットワーク
おわりに

問題の設定
第1節 「財閥」化の客観的条件
第2節 子会社を通しての多角化
第3節 政府と企業の人的つながり
むすびにかえて

終章 韓国・台湾の発展メカニズム / 服部 民夫 ・ 佐藤 幸人

第1節 産業政策と企業成長
 1.初発条件と国民経済建設-韓国
 2.初発条件と国民経済建設-台湾
 3.企業の成長とリスク負担
第2節 政治・社会と「担い手」問題
 1.冷戦体制と韓台
 2.「担い手」とその社会
第3節 韓台比較のインプリケーション