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国家・部族・アイデンティティー -アラブ社会の国民形成-  

研究双書

No.427

アラブ社会において,何が人々を結びつけるのか。〈クニ〉意識はどこにあるのか。アラブ近代国民意識の形成過程を見る。


研究双書 国家・部族・アイデンティティー -アラブ社会の国民形成- ■ 国家・部族・アイデンティティー -アラブ社会の国民形成-
■ 酒井 啓子  編
■ 3,780円(本体価格 3,500円)
■ A5判
■ 280pp.
■ 1993年3月発行
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CONTENTS

はしがき pdf / 酒井 啓子
序章 国家・部族・アイデンティティー pdf / 酒井 啓子
第1節 アラブ社会における「近代・国家」システム
第2節 「近代・国家」システムと伝統社会
第3節 「部族」社会に関する若干の考察
第4節 本書の構成

第1章 ナショナル・アイデンティティーとしての部族意識 -サウディアラビアを中心に- pdf / 冨塚 俊夫
はじめに
第1節 国家への帰属意識とアサビーヤ
 1.統治支配層と部族勢力
 2.半島と部族主義
 3.サウディ人の自己認識パターン
 4.部族的忠誠心と国家に対する忠誠心
第2節 遊牧部族の定着化に対するサウド家の諸政策
 1.アラビア半島平定・統合の秘密
 2.第1の実験:「イフワーン団」の創設
 3.第2の実験:巨大農業プロジェクトの実施
 4.第3の実験:部族の領域の排他的権利の廃止と,部族への土地分配に関する2つの勅令
 5.ジュハイマンの反乱と土地問題
 6.サウド家の遊牧民族への抜き難い不信感 
第3節 サウド家の直面する部族問題
 1.地方行政機構と族長制の伝統
 2.政策決定過程への参画システム
 3.地方分権化と部族問題
 4.反体制派勢力としての部族
おわりに

第2章 イラクにおける国家形成と政治組織(1908~20年) pdf / 酒井 啓子
はじめに
第1節 オスマン末期から英国支配に係るイラクにおける政治活動の概観
 1.イラク地方の初期政治活動(1908~18年)
 2.反英抵抗運動に至る政治活動(1918~20年)
第2節 各政治組織のネットワークと「国家」意識:既存の伝統的ネットワーク
 1.部族的ネットワーク形成
 2.宗教的ネットワーク形成
第3節 政治組織における重層的ネットワーク形成
 1.個人の権力基盤をもとにしたネットワーク形成
 2.切り離された「イラク志向」
 3.伝統的ネットワークの連合体としての「イラク志向」
おわりに

第3章 ヨルダンの「国民」形成 -トランスヨルダン成立期を中心にして- pdf / 北澤 義之
はじめに
第1節 トランスヨルダンに先行する社会状況
 1.オスマン帝国統治下のトランスヨルダン
 2.カラクの反乱
第2節 トランスヨルダン政府の成立
 1.概観
 2.トランスヨルダン期の内閣
第3節 支配の正統性と地元勢力
 1.「国民」意識の萌芽
 2.「アラブ軍団」の発展
おわりに

第4章 バフレーン人の誕生 / 高橋 和夫
第1節 バフレーンの社会構成
第2節 バフレーン近代史における宗派意識
 1.英国によるバフレーン介入の経緯
 2.アラビア半島との関係を巡る問題
 3.教育制度の改革
第3節 民主主義とバフレーン「国民」意識
 1.ペルシア民族主義の影響
 2.青年運動と石油開発の持つ意味
 3.2つのアイデンティティーの相克
 4.「バフレーン人」アイデンティティーを洗う波

第5章 スーダン史上におけるウルーバの意味の変遷について pdf / 栗田 禎子
はじめに
第1節 前近代スーダンにおける「アラブ」・「黒人」差別の図式
第2節 19世紀スーダンにおける「ウルーバ」の意味の不在
第3節 英統治下スーダンにおける「ウルーバ」の諸相
第4節 独立後のスーダンにおける「ウルーバ」
おわりに

補章 トルコ・ナショナリズムに関する一考察 -代表的研究の解題- pdf / 村上 薫
はじめに
第1節 近代化論的アプローチ
 1.初期のトルコ近代史研究
 2.ルイスの研究:ナショナリズム形成の通説
 3.ベルケスの研究
第2節 ルイスとベルケスの視点,およびその限界
第3節 近代化論をこえて
 1.1970年代以降のトルコ近代史研究
 2.新井の研究
 3.ランドーの研究
おわりに