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トルコ現代史  ——オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで——

他社で出版した研究成果

中央公論新社

1923年に建国したトルコ共和国。革命を主導し、建国の父となったムスタファ・ケマルは、共和主義・民族主義・人民主義・国家資本主義・世俗主義・革命主義という6原則を掲げ国家運営の舵を取った。それから約1世紀、数度のクーデタ、オザル首相の政治改革を経たトルコでは、エルドアンが政敵を排除しながら躍進を続けている。ケマルが掲げた6原則を通して、トルコの百年の足跡を振り返る。

■ トルコ現代史 ——オスマン帝国崩壊からエルドアンの時代まで——
今井 宏平  著
■ 972円(本体価格 900円)
■ 新書判
■ 320pp
■ 2017年1月
■ ISBN978-4-12-102415-2

Contents

はしがき
序 章 トルコはいま、何を目指しているのか
1 「新興国」トルコの台頭
2 公正発展党の登場
3 本書の目的と分析視角

第一章 トルコ共和国の国家建設
1 オスマン帝国の崩壊とトルコ共和国の建国
2 ムスタファ・ケマルの改革
3 現実主義に徹した建国初期の外交

第二章 複数政党制下における混乱
1 共和人民党から民主党への政権交代
2 第二共和政の幕開け
3 デミレルとエジェヴィトによる政権運営
4 混迷の七〇年代

第三章 冷戦期のトルコ外交
1 一九四〇年代後半の外交—西側への急傾斜
2 一九五〇年代の外交—西側への献身
3 デタント期の外交—全方位外交とキプロス紛争

第四章 トゥルグット・オザルの時代
1 第二共和政の終焉
2 オザルの来歴と権力掌握の過程
3 新自由主義経済の導入と「アナトリアの虎」
4 オザル時代の外交

第五章 迷走する第三共和政
1 クルド問題の変遷
2 連立政権下で不安定化する内政
3 九〇年代の外交政策

第六章 公正発展党の台頭とその政権運営
1 公正発展党の誕生
2 党の牽引者たち
3 低所得者層に配慮した経済・社会政策
4 二〇〇七年の大統領選挙と軍部の衰退
5 公正発展党の初期の外交

第七章 安定を模索する公正発展党
1 公正発展党の外交ドクトリン
2 クルド人との和解に向けた試み
3 ゲズィ抗議の発生とその政治的意味
4 公正発展党の「長い二〇一四年」

第八章 トルコと日本の関係
1 はじまりはエルトゥールル号事件
2 実質的な協力の模索
3 公正発展党政権期の日本とトルコの関係
4 串本町訪問

終 章 建国一〇〇周年を見据えて
1 揺らぎ続ける建国の理念
2 山積みの外交課題

あとがき
参考文献