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圧縮された産業発展  ——台湾ノートパソコン企業の成長メカニズム——

他社で出版した研究成果

名古屋大学出版会

低コストの下請企業としてグローバルな産業内分業に組み込まれた後発の台湾メーカーが、先進国企業との相互作用の中から急激な成長をとげたメカニズムを、粘り強いインタビュー調査と、明快な分析枠組みによって解きあかす。

■ 圧縮された産業発展 ——台湾ノートパソコン企業の成長メカニズム——
川上 桃子  著
■ 5,184円(本体価格 4,800円)
■ A5判
■ 237pp
■ 2012年7月
■ ISBN978-4-8158-0703-0

CONTENTS

序 章 後発国企業の驚異的発展——本書の課題とアプローチ——

1 分析の課題と対象
2 台湾パソコン産業に関する先行研究の成果と限界
3 本書のアプローチ
4 本書の構成

第1章 産業アクター間関係と能力構築——分析の枠組み——

1 ノート型パソコン産業のアクター間関係への視点
2 企業成長,能力構築への視点
3 分析の枠組み
4 分析の方法

第2章 原型と前提——前史としてのデスクトップ型パソコン産業——

1 デスクトップ型パソコン産業の発展と技術的支配権の推移
2 台湾におけるパソコン産業の発展

第3章 単線的な産業アクター間関係の成立——2000年代初頭まで——

1 ブランド企業とインテル——付加価値とり合いのダイナミクス
2 ブランド企業と台湾企業——受託生産取引の急増
3 単線的なアクター間関係の成立

第4章 「情報の受け手」 としての能力構築——台湾企業のキャッチアップ型成長——

1 受託生産企業としての能力とその進化
2 ブランド企業からの情報の取り込みを通じた能力構築
3 「顧客の多様性の利益」 を通じた能力構築の加速
4 小括——キャッチアップ期の能力構築と企業成長

第5章 鼎状の産業アクター間関係への展開——2000年代初頭以降——

1 インテルによるプラットフォーム戦略の完遂
2 台湾企業の対中投資と生産能力の飛躍的拡大
3 ブランド企業の役割の縮小と鼎状のアクター間関係の成立

第6章 「情報の出し手」への発展過程——台湾企業による「価値ある提案能力」の構築——

1 上位企業への生産の集中化
2 台湾企業の「価値ある提案能力」
3 ブランド企業とのインタラクションを通じた提案能力の構築
4 インテルとのインタラクションを通じた提案能力の構築
5 小括——「情報の出し手」への発展

終 章 発展モデルの可能性——総括と展望——

1 本書のファインディング
2 分析枠組みの有効性と限界
3 産業発展の新局面——台湾発ブランド企業の興隆の可能性
4 結語——発展モデルの可能性

あとがき

参考文献

インタビュー企業リスト

図表一覧

索引