skip to contents.

お知らせ・記者発表

第32回「発展途上国研究奨励賞」授賞作品決定について

2011年6月10日

発展途上国研究奨励賞」は、途上国に関する社会科学およびその周辺分野の調査研究水準の向上と研究奨励に資することを目的として、昭和55(1980)年度に創設したもので、今回は第32回目となります。

ジェトロ・アジア経済研究所は、平成22年1月~12月の1年間に公刊された図書、論文など発展途上国の経済、社会などの諸問題を調査、分析した著作42点の中から次の2点を選定しました。42点は大学や出版社等から推薦されたもので、小島麗逸大東文化大学名誉教授を委員長とする選考委員会が選考しました。

表彰式は、7月1日(金曜)午後3時より、ジェトロ本部にて開催され、受賞者による講演(約1時間)を行われます。

カーストと平等性 —インド社会の歴史人類学』 (東京大学出版会)
著者 田辺 明生 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授 

本書は、近世から現代に至るまでのインド社会を〈存在の平等性〉という観点から分析した著作である。インド社会におけるカースト制度を、共同体レベルの平等原理を支えてきたとする視点が新しい。膨大な資料をもとに、既存の概念やこれまでの論争を紹介したうえで、インドの可能性について、独自の理論を展開している点が評価されている。

 

比較経済分析 —市場経済化と国家の役割』 (ミネルヴァ書房)
著者 岩﨑 一郎 一橋大学経済研究所教授
    鈴木 拓 帝京大学経済学部経済学科専任講師 

本書は、旧ソ連、東欧諸国のみならず中国、アジア諸国を分析対象とし、市場経済化プロセスにおける国家の役割を、市場化、法の支配、民主化という3つの観点から分析した著作である。旧社会主義国の市場経済への体制変換に、国家の様態がどのように作用するかを、比較制度論的・計量経済学的に分析している。計量的分析法(パネルデータ分析)での統一的な実証分析が秀逸である。


 


担当部課
ジェトロ・アジア経済研究所 研究支援部 成果普及課
Tel:043-299-9536 FAX:043-299-9726 E-mail:shourei@ide.go.jp