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『農業発達史』 / 新渡戸稲造
農業発達史/ 新渡戸稲造述
[東京] : 大日本実業学會 , [出版年不明]
235 p. ; 22 cm
[東京] : 大日本実業学會 , [出版年不明]
235 p. ; 22 cm
【解説】
太平洋の懸け橋として活躍した新渡戸稲造には、主著として『武士道』に加え、『農業本論』がある。新渡戸稲造全集第二巻(教文館発行)の解説者である那須皓によれば新渡戸は『農業本論』と『農業発達史』、『農政』を三部作とする心づもりであった。
しかし残念なことに『農政』は執筆されることがなかった。また『農業発達史』は、エジプト、ギリシャ、ローマおよびフランス農業の沿革を記述するに留まり、イギリス、ドイツ、アメリカについては書き及ばなかった。那須はこれを深く惜しんでいる。
『農業発達史』は札幌農学校における新渡戸の講述に基づいている。再び那須によれば、「本書は農業発達史として本邦に於ける先駆者的役割を演じた」とされている。
本館所蔵の一冊は、『武士道』の訳者でもある矢内原忠雄によって所蔵されていたものである。2003年11月、忠雄の三男、矢内原勝の没後、その妻瑤子より本館に寄贈された。東畑精一が本書を矢内原忠雄より借り出し、その返却が遅れたことから、東畑直筆の詫び状が添えられており、当時の研究者同士の交流の深さを偲ばせる。(文中敬称略)
(山形辰史)

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