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アジア経済研究所・一橋大学 図書館共同利用制度一周年記念

講演会「『ココア共和国』ができるまで:アフリカの国とアフリカ研究を知る――ブックトーク・著者が語る『ココア共和国の近代』」

日本初のコートジボワール通史『ココア共和国の近代』の著者が、フランスによる植民地化から今日に至るコートジボワールの国家形成史について語りました。この国の成り立ちにとって、ココア生産が経済的、社会的に重要な役割を果たしたことが明らかにされました。このような歴史的背景を踏まえて1990年代以降の政治的不安定化を捉え直し、2000年代初頭の内戦勃発、国家分断にまで話が及びました。地域研究とは何か? アフリカ研究の魅力とは何か? 講師の答えは、参加した学生たちにとって大いに刺激になるものでした。また、研究が一冊の本に結実するまでの経緯や、アフリカ研究者になった契機、アフリカ研究事始め、現地経験など、講師の貴重なエピソードが惜しみなく披露されました。閉会後も熱心に質疑応答が続きました。

開催日時

2015年6月26日(金曜)
17時30分~19時15分

会場

一橋大学附属図書館 会議室(時計台棟1F)
〒186-8601 東京都国立市中2-1

講師

佐藤 章 (ジェトロ・アジア経済研究所 地域研究センター 主任調査研究員)

講演会参加者

42名

講演会参加者の感想
  • 興味深い講演でした。比較的知られていない国の情報から一般論としての地域研究の方法へと展開していく理論は参考になりました。
  • 研究者としてどう自分を育ててきたのか、自分の研究手法をどうディフェンスしてきたのか、出版書の貢献は何かなど、多岐にわたる話題で勉強になりました。
  • 研究内容が主となるのだと想像していましたが、良い意味で期待を裏切られました。研究者となり、本を出版する迄の経緯は、学生にはとても良い刺激になったと思いますし、私自身も良い刺激を受けました。
  • アジ研セミナーとは違う形で、アフリカ研究者の姿をうかがうことができました。今後の自分の研究において刺激になると思います。ありがとうございました。
  • 一国の歴史を大局的にご覧になるだけではなく、日常的な(足下の)村の寄り合いのような風景にも心を留められていらっしゃる点に感銘を受けました。