アジア経済研究所について

所長からのメッセージ

付加価値の高い研究成果の創出と良質な研究資源の蓄積
世界の発展への貢献に繋がる新興国・開発途上国地域研究を推進します

写真:木村福成

国際社会における分断が深まるなか、「グローバルサウス」に位置する国々のなかでも人口規模の大きい新興国は、経済面のみならず、国際政治や外交の舞台においても存在感を増しています。また、「グリーン」、「人権」、「経済安全保障」といった地域・分野横断的な課題に対しても、学術研究の重要性はさらに高まっています。

1960年の創立以来、アジア経済研究所は、途上国研究の分野で世界でも最大規模の研究機関として、新興国・開発途上国地域が抱える政治・経済・社会情勢等の諸問題を国・地域および分野を横断した国際的観点から研究してまいりました。また同時に、それらの国・地域の資料・情報の収集および提供ならびに研究成果の普及活動を展開してきており、70万を超える蔵書を有するアジア経済研究所図書館は、日本国内のみならず世界における「新興国・開発途上国地域資料・情報センター」としての役割を果たしています。

アジア経済研究所は、第一線の地域研究専門家や国際政治・経済体制研究者を含む多くの専門分野の研究者の集積を活かし、新興国・開発途上国地域を中心とする世界の政治経済の冷静な分析に基づいた、独創的で質の高い研究成果を創出・発信していくことを目指します。また、アジア経済研究所自身のさらなる国際化やデジタル基盤の強化、オープンアクセス方針に基づいた積極的な情報公開を推進し、関係の皆様が世界の動向と日本の対応を考えるための基礎となる知的貢献を果たして参ります。

日本貿易振興機構(ジェトロ)
アジア経済研究所 所長
木村 福成