長尾俊介
IDEAS16期日本人研修生(Community Manager, Global Leadership Fellow,Forum of Young Global Leaders,World Economic Forum)
私は現在ジュネーブにある世界経済フォーラム(WEF)の事務局で働いています。仕事はYoung Global Leadersと呼ばれる、様々な業界で活躍している40歳以下の人材をダボス会議をはじめとするWEFの活動に巻き込んでいくことです。
大学の頃から開発途上国、特にサハラ以南のアフリカ諸国の中小企業支援に興味があった私は、大学卒業後3年間まず金融の仕組みを理解するために米系投資銀行で働きました。その後IDEASで就学したのですが、私にとっては開発学を勉強するのはこの時が初めてでした。統計学、マクロ・ミクロ経済理論などの知識に加えて、地域研究、特定課題の集中講義などを通して開発学で最も大事な基礎力を身につけました。
また、将来一緒に仕事をすることになるかも知れない大勢の仲間(同期の9人の日本人研修生と15人の外国人研修生)にめぐり合うことができました。
IDEAS修了後は、中小企業支援に携わるのに必要な実践的な知識を学ぶためMBAを取得し、その後中小企業に関しての理解を深めるために実際に自分で起業(パリで1年間、魚屋)をしました。その後、仕事をする上でのネットワークを広げるために現在勤めている世界経済フォーラムに転職しました。今でも様々な局面でIDEASのネットワークにお世話になっています。私にとってIDEASは、学び舎であり、訓練の場であり、大事な仲間と知り合う経験を与えてくれた貴重な機会です。
片山 典子
IDEAS第17期日本人研修生 国際協力機構
IDEASの最大の魅力は卒業後も続く先生と歴代の修了生との繋がりです。IDEAS在籍中から次々に生じる素朴な疑問を含め、長期にわたるキャリアについて共に考えてくださるネットワークは何にも代えがたい財産であると身をもって感じています。もちろん、IDEASの講義を通じて、今までの自分の考えや知識についてパズルの一切れをあてはめていくように、開発に係る事象を整理することができるようになったと思っています。それでも残る疑問点や新たな考えについては、先生や世界各地で活躍されているIDEASの先輩方がいつも答えてくださることは非常に有難かったです。IDEAS入学前は青年海外協力隊から帰ってきたものの、開発の仕事への熱意や現場で感じた問題意識をどうすればよいのか分かりませんでした。IDEASでの先生・先輩方の励ましのおかげで、日本政府・世界銀行奨学金を得ることができ、コーネル大学で世界中から集まる個性豊かな学生と共に学ぶことで益々視野が広がっていくのを感じました。世界銀行コンサルタントを経て、現在はJICAのジュニア専門員として、地域振興分野のODAプロジェクトを担当しています。実務と理想のギャップに悩みながらも、IDEASで得た自分を信じることを忘れずに、開発の現場で日本の経験をどのように活かせるのか模索していきたいと思います。