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イベント・セミナー情報

国際シンポジウム

東アジアの国際生産ネットワーク:モノの貿易から「価値」の貿易へ

>>開催報告

近年、東アジアにおける生産ネットワークは国境を越えて展開し、その国際分業体制はますます複雑化の様相を呈しています。生産工程は細分化され、より多くの国が、一つの製品へと連なるサプライチェーンに組み込まれています。最近では、「日本製」や「中国製」というように特定の国で生産される製品よりも、もはや「アジア製」とでも言うべき製品を手にすることの方が多いのではないでしょうか。

このような変化を受け、いま、多くの国際機関で貿易の新たな計測方法を模索する動きが見られます。そのキーワードが「付加価値貿易」です。「付加価値貿易」とは、製品をその生産工程ごとに分解し、各工程で付加価値の源泉を問うことによって、貿易収支における輸出国・輸入国の関係を再構築するものです。たとえば、中国の輸出品はもっぱら他の東アジア諸国が供給する部品・原材料を用いて生産されているので、付加価値ベースで見ると、その少なからぬ部分について国外にオリジンがあると考えられます。

ジェトロ・アジア経済研究所は、一昨年より世界貿易機関(WTO)と共同研究を進め、去る6月にその成果を報告書『東アジアの貿易構造と国際価値連鎖:モノの貿易から価値の貿易へ』として出版しました。今般、本書の日本語版を発刊するにあたって、WTOと公開シンポジウムを共催しました。

WTOからはアレハンドロ・ハラ事務次長が参加したほか、共同研究成果の報告とともに、国際機関、日本政府および有識者によるパネルディスカッションを実施しました。「付加価値貿易」概念の紹介とその政策的インプリケーション、ことに貿易収支に対するインパンクトについて、分析結果を報告します。通商政策形成におけるこの新たなアプローチの可能性と、日本と諸外国、そして国際機関との連携のあり方について、専門家による幅広い議論を行いました。

開催日時
2011年10月19日 (水曜) 14時00分~18時00分(開場13時00分~)

会場
政策研究大学院大学(GRIPS) 想海樓ホール 
(東京都港区六本木7-22-1)
最寄り駅:
都営大江戸線六本木駅から徒歩5分
東京メトロ日比谷線六本木駅から徒歩10分
東京メトロ千代田線乃木坂駅から徒歩6分


プログラム
14時00分 開会挨拶 石毛博行(ジェトロ理事長)
14時10分 基調講演 "Trade Patterns and Global Value Chains in East Asia" アレハンドロ・ハラ(世界貿易機関(WTO) 事務次長)
14時40分 報告1 「国際産業連関分析から見た東アジアのサプライチェーン:その歴史的展開と展望」 猪俣哲史
(ジェトロ・アジア経済研究所 開発研究センター 
国際産業連関分析研究グループ長)
15時00分 報告2 「国際生産ネットワークの発展と貿易への影響:付加価値貿易の計測に向けて」 クリストフ・ ディギャン (WTO 経済調査統計部上級統計官)
15時20分 Coffee break
15時40分 パネルディスカッション
モデレーター 白石隆(ジェトロ・アジア経済研究所 所長 )
パネリスト ユベール・エスカット(WTO 主席統計官)
中富道隆(経済産業省通商政策局特別通商交渉官 / 経済産業研究所(RIETI)上席研究員)
小島明(日本経済研究センター研究顧問)
ガネーシャン・ヴィグナラージャ
(アジア開発銀行(ADB) 主任調査研究員)
アンドリュー・ ワイコフ
(経済協力開発機構(OECD) 科学技術産業局長) 
18時00分 閉会


使用言語
日本語、英語(日英同時通訳あり)

主催
ジェトロ・アジア経済研究所、世界貿易機関(WTO)

後援
政策研究大学院大学


参加費
無料


お問い合わせ先
ジェトロ・アジア経済研究所 研究支援部 成果普及課(担当:橋本、小林)
Tel:043-299-9536 FAX:043-299-9726
E-mail:sympo-sc
E-mail