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南アジアのジェンダーと結婚慣習
南アジアではジェンダー格差が顕著であり、その最たる現象は性比(女性人口に対する男性人口の割合)が不自然に高いこと(Missing women)に見てとれます。ジェンダー格差はインド南北で差があるといわれ、それが結婚慣習と密接に結びついているという社会学者の議論が有名です。南アジアで問題となっている結婚にまつわる慣習は経済学でも分析・実証の対象となってきました。なぜなら、未だに親が決める見合い婚が多く、女性の労働参加率が低い南アジアでは、結婚は経済的意思決定とみなすことができるからです。分析の対象となることで、結婚持参金、交換婚、児童婚といった一見したところの「悪習」もしくはデメリットが大きい慣習も、合理的な意思決定の結果である可能性が示唆されています。合理的な意思決定である場合、人々に慣習を止めさせることが政策目標であったとしても、単なる禁止では実効性が低く、分析の結果を政策に反映させることが重要です。
本講座では、南アジアでジェンダー格差を象徴する現象を紹介するとともに、分析の結果を政策に反映させることの重要性を解説します。
皆様のご参加をお待ちしています。
開催日時
2016年12月12日 (月曜) 13時30分~14時45分 (開場:13時00分)
会場
ジェトロ本部5階 展示場
(東京都港区赤坂1-12-32 アーク森ビル5階)
最寄り駅:東京メトロ 南北線六本木一丁目駅・銀座線溜池山王駅・日比谷線神谷町駅
プログラム
(予定)
13:30~14:30 |
「南アジアのジェンダーと結婚慣習:Missing women、結婚持参金、交換婚、児童婚」 牧野百恵 (地域研究センター南アジア研究グループ) |
14:30~14:45 | 質疑応答 |
使用言語
日本語
主催
ジェトロ・アジア経済研究所
参加費
無料
※ 取材のため会場内にメディアのカメラや撮影チームが入る可能性もありますのでご了承ください。
お問い合わせ先
ジェトロ・アジア経済研究所 研究支援部成果普及課
Tel:043-299-9536 Fax: 043-299-9722
E-mail:seminar