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イベント・セミナー情報

開発スクール(IDEAS)

イデアス実践講座「よくわかる経済開発・社会開発」(開催報告)

イデアスでは、援助関係機関、開発コンサルタント、NGO、企業などにおいて、すでに実務に携わっていらっしゃる方や、将来的に開発専門家を志望される方を対象に、開発援助に関わる諸問題を題材とした実践的な講座を開催しました。

多数のご参加をいただき、誠にありがとうございました。

  


開催日時
2011年4月16日(土曜) -4月17日 (日曜)

4月16日(土曜) 9:40-16:50(受付時間9:00-)
4月17日(日曜) 10:30-16:45(受付時間10:00-)

会場
JICA東京 4階 オリエンテーションルーム 

テーマ
「よくわかる経済開発・社会開発」


講師
山形 辰史(ジェトロ・アジア経済研究所 開発研究センター次長、IDEAS教授)
野上 裕生(ジェトロ・アジア経済研究所 開発研究センター主任調査研究員、IDEAS教授)
坂田 正三(ジェトロ・アジア経済研究所 地域研究センター主任調査研究員、IDEAS教授)
佐藤 寛(ジェトロ・アジア経済研究所 在ブライトン海外研究員、IDEAS教授)

使用言語
日本語のみ

主催
ジェトロ・アジア経済研究所

参加費
1コース当たり 全3コース参加の場合
一般 2,000円 5,000円
会員・メンバーズ・学生 1,500円 4,000円


参加者
117名

お問い合わせ先
アジア経済研究所 開発スクール事務局 (阪口)
Tel:043-299-9562 FAX:043-299-9728
E-mail:goideas
E-mail


イデアス実践講座「よくわかる経済開発・社会開発」プログラム

9:30~9:40 挨拶 アジア経済研究所開発スクール事務局
2010年4月16日(土曜) コース1 国際開発のためのデータ分析入門
国際開発に成果主義が導入されている昨今、データを用いてアウトプット、アウトカム、を明示することが開発専門家に要請されています。そのためには、データの扱いの基本を学ぶことが必要です。本コースでは、開発専門家が各種レポートを執筆する際に有用なデータの扱い方について講義を行います。また、実際に関連データをあらかじめ受講者に配布し、講義の場で分析の実例を示します。

講師
山形辰史(やまがた たつふみ、開発研究センター次長、IDEAS教授)

プログラム
9:40-11:10
《貧困・不平等指標》
家計データを用い、近年、国際開発のアウトカム指標として多用されている貧困指標、不平等指標の種類と特徴、およびその算出方法を講義します。具体的内容は、貧困削減戦略書(PRSP)と貧困指標、不平等指標、いくつかの貧困指標の意義と問題点、貧困指標の計算方法、ローレンツ曲線の描き方、およびジニ係数の求め方です。

11:20-12:50
《回帰分析の実例》
複数の変数の因果関係を調べるために頻用されるのが回帰分析です。本講義では、回帰分析の概要、解釈、陥りがちな問題点と、分析の実例を示します。分析の例としては、講師が2008年夏にフィリピンのマニラ首都圏で行った、障害者の生計調査のデータを用います。

2010年4月16日(土曜) コース2 開発経済学入門
開発経済学のテーマは狭い意味の経済発展だけでなく、環境、貧困、差別や紛争などにまで拡大しています。「自分のやりたいことを見つけたい」と思っている人は開発経済学の授業をのぞいてみると、自分のやりたいことが一つぐらいは見つかるものです。今回の講座で、みなさんの「開発経済学」を作るきっかけを作ってみましょう。

講師
野上裕生(のがみ ひろき、開発研究センター主任調査研究員、IDEAS教授)

プログラム
13:40 - 15:10

《開発経済学の全体像》
開発経済学が成立して50年以上になりますが、この間に開発経済学が一貫して追及してきたテーマがいくつかあります。開発経済学の基本問題を捉える視点とはなにか、ほかの社会科学ではなくて開発経済学でしか担えない課題とはなにか、という問題を考えてみたいと思います。

15:20-16:50
《社会経済開発の評価》
開発協力や政策の分野で評価が注目されています。しかし分野によって「評価」の内容は様々です。今回は開発協力や政策の分野での評価の流れを紹介します。そして貧困対策や雇用対策などを評価する時に役立つ視点、評価基準などを紹介し、開発プロジェクトなどの企画評価の在り方を考えてみたいと思います。

2010年4月17日(日曜) コース3 社会開発入門
国際開発の話をする中で出てくる「社会開発」という言葉。いったいこれは何なのだろうか、を考えるのが本コースのテーマです。経済成長さえしていれば「開発」が進んだことはならないことは容易に察しがつくでしょう。では、どのような状態になったら「社会」が「開発」されたことになるのでしょうか。経済成長との関係は?貧困削減は社会開発なのか?社会開発には開発援助の存在が不可欠なのか?ということを考えていきます。

講師
坂田 正三(さかた しょうぞう、ジェトロ・アジア経済研究所 地域研究センター主任調査研究員、IDEAS教授)
佐藤 寛(さとう ひろし、在ブライトン海外研究員、IDEAS教授)

プログラム
10:30 - 12:00

社会開発入門(1)坂田正三
《社会開発の概要》
本講座は、途上国の開発の諸問題における社会開発の位置づけを、1940年代まで遡り歴史の流れの中で見ていきます。社会開発の主要な問題意識は、途上国が直面する問題やその時々の主流の開発理論により変化してきました。本講座では、その変化を紹介するとともに、社会開発にかかわるものに必要な知識や技術は何なのかという問題について考えてみたいと思います。

13:00 - 14:30
社会開発入門(2)佐藤寛
《途上国ニッポンの社会開発経験》
社会開発を考える際に、途上国の経済、社会、文化状況を十分に踏まえることの重要性は既に十分知られています。同時に、「援助する側」が自分達の社会の成り立ち、自分達の社会がどのようにして発展してきたのかをきちんと知っていることの必要性はまだあまり認識されていません。「非西欧社会で最初に近代化に成功した国」である日本、「戦争によって壊滅的なインフラ破壊を受けながら復興した国」である日本、占領軍によって「強制された制度を消化し、飼いならした国」である日本の経験についてお話します。途上国ニッポンは、社会開発の生きた教材であることをご理解頂ければ幸いです。

2010年4月17日(日曜) 
総合討論「開発問題の行方」 ~皆さんからのご質問にお答えします~
モデレーター

野上裕生

14:45-16:45

2日間の参加者から寄せられた質問、コメントを踏まえてそれに対する回答、それらを踏まえた話題展開を行います。このセッションでは参加者の皆さんも議論に参加して頂けるようにしますので、積極的にご発言下さい。